イスタンブルで教科書通りのぼったくりにあっちゃった話
週末の休みを利用してトルコに行ってきました。
真っ青な顔でマフィアらしきおじさんに8万円を支払いました。
あまりに愚かすぎて参考にならないかもしれませんが、自戒の意味も込めて詳細についてまとめておきます(笑)
背景
トルコに行った目的は夏の旅のために黄熱病の注射を安く打つことでした。デンマークはやっぱり高くて、安く打てる国を色々調べていると、トルコでタダで打ってくれる病院があるらしいという情報を手に入れて、速攻トルコ人の友達に連絡しました。
すると彼は相変わらずめちゃくちゃ親切で色々調べてくれて、ただではないけど4000円くらいで打てるみたいということだったので、カッパドキアは留学中に絶対行きたかったので注射のついでにトルコに行くことを決めました。何とわざわざ僕のために学校休んでイスタンブル案内してくれると、、、
1.唯一知ってるトルコ人がそんな神がかり的にいいやつであること
2.日本とデンマークというスーパー安全大国にしか住んだことがないこと
3.行き当たりばったりの方が楽しいやん♩という甘すぎる考えに基づく圧倒的リサーチ不足
4.留まることを知らないコミュ力の向上に伴う根拠のない自信
様々な要因が重なり、僕は愚かにも海外旅行初心者のくせに何の警戒心も持たずにイスタンブルに降り立ったのです。情勢が情勢なだけに注意しないとという思いはありつつも、平和ボケが過ぎましたわ!でもイスタンブルといえばテロみたいな感じになってますが、そんな雰囲気は感じないくらい実際の街は活気で溢れていました。やはりメディアが流す情報が全てではないのだなと。
まずこの点を背景として伝えておきます。
概要
3/10の夜9時に空港に到着し、ホテルの最寄りの駅には難なく到着したのですが、道が結構複雑で普通に迷ってしまいました。何人かに聞いて何とか辿りつこうとしていたのですが、見つけられずさてどうしようかとなっていた時に一人のトルコ人と出会いました。
彼も旅行でイスタンブルに来ており、場所は知らないが助けてやると言いました。怪しいっちゃ怪しかったのですが、何とか彼のおかげでホテルにたどり着きました。せっかくだから近くのバーに行こうよと言われ、断ろうかと思いましたがまあ普通に助けてくれたしいい奴そうだったので、近くの店に入りました。
ただこの判断が完全にミスでした。
しばらくするとそのバーで別のトルコ人の二人組(おそらく親子)が声をかけてきました。どうやら彼とは初対面のようでした。二人とも笑顔がめちゃくちゃ素敵でその彼と四人で警戒もせず少し話しました。二人は先に帰って僕らもその後別れました。
一人ホテルに帰る道中で、なぜか二人が車に乗って待っていて声をかけてきました。
(どう考えてもおかしすぎる笑)
「明日の予定は?」
「夜カッパドキアに向かう」
「じゃあ今から時間あるか」
「あるっちゃある」
「飲みに行くか」
「うーんまあ少しなら」
「とりあえず車乗れよ(ニッコリ)」
「おーらい」⇦ココ!!!なんで乗ったん!!!Hah?!?!
つい1分前まで話してた彼がめちゃくちゃナイスガイだったので、同じようにいい人たちだろうと疑うこともなく乗り込みました。
飲むだけなら近くの店でいいのに結構車で飛ばすので、「遠くね?」と聞くと「いい場所があるから紹介したいんや」と。「いやでも俺お金ないよ?」と何度言っても「お金のことは気にするなマイブラザー。」と一辺倒でした。
うーんやばいかもなという思いもありつつ、相変わらず笑顔が素敵だったので逃げることなく店に入りました。
その後
そこはいわゆるクラブで、両サイドに見たこともないくらい綺麗なお姉さん二人が座りました。出身はと聞くと二人ともウクライナと言うではありませんか!(ここであの男のことを考えられてれば...)あまりに美しいお姉さんを前に「うおーもう出会えたやんウクライナ美女!!」という感じで疑う心なんて皆無でした(アホ)
トルコ伝統のお酒(でもグラス一杯)とウクライナ美女とともに楽しんだ末、強面のおじさんがやってきて一人3000TL(約12万円)支払えと言いました。飲んだ量、トルコの物価を考えると冗談でもやりすぎの値段。
「あーハメれたか、、、」とこの時やっと気づきました(遅い)
もちろんそんなお金持っているはずもなく文句を言っていると、その二人が「じゃあお前は2000TL(約8万円)でいい。俺たちは3500TL払う。」妥協した感だしてるけど高すぎるからねとまだごねていると、みるみるその強面のおじさんの表情が険しくなっていきました。
そして一言。
「クレジットカードはあるか」
「えっあります、、」
「立て。ATMに連れていく」
その表情と慣れた感じから「あっこれその道の人や」と察し、反射的にこれは従わなかったらヤバイと思い
「はい。」と言うしかありませんでした。
震える手で8万円を支払い、店を出た後「話が違うやんけ!どうしてくれんねん!」と親子に言ってもなぜか突然英語が通じなくなり、成す術なく手配されたタクシーに乗りホテルに帰りました。
最悪の予想
仮に全員がグルで、実は彼とその親子が初対面ではなくて、バーでターゲットを確認し一人は優しいトルコ人を装って接し、疑いの心をなくさせてから二人が声をかけてきたのだとしたら、あんなにウクライナを推してきたのも伏線だとしたら、親子は支払うフリをしていただけだとしたら、僕は彼らの手のひらで面白いように転がされたわけですね。
ふぁーーー#$%&6’(((7&%$)0=~^~¥$%#!!!
イスタンブル ぼったくりの実情
ホテルに帰りスタッフにそのことを伝えると、とにかく生きて帰ってきてくれてよかったと。イスタンブルのこういうぼったくりには本当にマフィアが絡んでいるらしく、もし頑なに断っていたら奥の個室に連れて行かれ、とりあえず怖いおじさん達にひたすら殴られることになったかもしれないそうです。どこの任侠映画やねん。マジで血の気が引きました。
仮にTourist Policeに被害届を出したとしても、ほとんど取り合ってもらえないか、異常に面倒な手続きで、現状このような場合は諦めざるを得ないようです。僕も今後の旅へのいい教訓になったと前向きに捉えるしかありませんでした。とにかく今は忘れて残りの旅を楽しもうと。
Istanbul&Cappadocia
残りの三日間は驚くほどの快晴で、最高にトルコを堪能しました。
黄熱病の注射も打てたし、いやもう本当に最高でした。本当に。
出会った人たちのお陰でトルコ嫌いにならずに済みました!
プラマイゼロ!Thank you guys!
ただのいい旅に、ぼったくりが豪華を添えてくれて、めちゃくちゃ濃い旅になったじゃないかなと思っています。
今回はお金で済みましたけど、夏は長期になるし本当にどうなるか分からないので、しっかりリサーチして、細心の注意を払って動きたいと思います。ホンマに気をつけます。。テロも至る所で起こってますし。
もしいつか彼らに会うことがあったら、「この間はありがとう。楽しかったぜ。」と言ってやりますわ!
写真!
まとめ
・知らない人には付いて行かない(基本・幼稚園児でも知ってる)
・旅先では基本誰も信用しない(初心者には胸が痛い)
・マフィアは怖い(マジで怖い)
・イースター休暇は働く
では!